処理方式の説明で、
「同時処理」と「並列処理」という言葉が
混ざって使われることがあります。
応用情報技術者試験では、
この2つの違いを用語として覚えているかではなく、
何が違い、何を解決するための考え方なのかを
理解しているかが問われます。
この回では、
同時処理と並列処理の違いを、
応用情報視点で整理します。
同時処理とは何か
同時処理とは、
複数の処理を切り替えながら進める考え方です。
- 実際には1つずつ実行している
- 切り替えが高速なため同時に見える
- CPUが1つでも成立する
重要なのは、
「同時に見える」だけで
本当に同時ではない点です。
並列処理とは何か
並列処理とは、
複数の処理を本当に同時に実行することです。
- 複数のCPUやコアを使う
- 同じ時間に複数の処理が進む
- 性能向上を目的とする
同時処理が「見せ方」だとすると、
並列処理は「物理的な実行」です。
なぜ分けて考える必要があるのか
この2つを混同すると、
- CPUを増やせば必ず速くなる
- 同時処理を増やせば性能が上がる
といった誤解が生まれます。
応用情報では、
何がボトルネックなのかを
見抜けるかが重要になります。
応用情報での典型的な出題意図
午後問題では、
- CPUは余っている
- それでも処理が遅い
といった条件が示されます。
ここで、
同時処理と並列処理の違いを理解していないと、
誤った対策を選びやすくなります。
実務での考え方
実務では、
- 待ち時間を隠したいのか
- 本当に処理量を増やしたいのか
によって、
選ぶべき手法が変わります。
応用情報は、
その判断を構造として整理する試験です。
まとめ
- 同時処理は切り替えによる見かけの同時性
- 並列処理は物理的な同時実行
- 応用情報は目的と制約を見抜かせる
処理方式を見るときは、
「何を改善したいのか」
を先に考えることが重要です。
次回予告
次回は、
「スループットとレスポンスタイムの関係」
を扱います。
性能指標の話に進みます。


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