データベースやシステム設計の話で、
「論理設計」「物理設計」という言葉が出てきます。
応用情報技術者試験では、
この2つをなぜ分けて考えるのかを理解していないと、
設計に関する問題で迷いやすくなります。
この回では、
論理設計と物理設計を分ける意味を、
応用情報視点で整理します。
論理設計とは何を扱うのか
論理設計は、
業務やデータの意味を整理する設計です。
- どんなデータが必要か
- データ同士はどう関係しているか
- 業務上のルールは何か
ここでは、
DB製品やハードウェアの制約は考えません。
「何を扱うシステムなのか」を
言葉と構造で固める工程です。
物理設計とは何を扱うのか
物理設計では、
論理設計で決めた内容を、
実際の環境でどう実装するかを考えます。
- テーブル定義
- インデックス
- ストレージ構成
- パフォーマンス調整
同じ論理設計でも、
物理設計の答えは環境ごとに変わります。
なぜ分けて考える必要があるのか
論理設計と物理設計を混ぜてしまうと、
- 環境の都合で業務要件が歪む
- 設計変更の影響範囲が見えなくなる
- 本質的な問題と性能問題が混同される
といった問題が起きます。
応用情報では、
この混同が原因のトラブルを
見抜かせる問題がよく出ます。
応用情報の午後問題での見え方
午後問題では、
- 性能問題なのに
論理構造を変えようとしている - 業務要件の問題なのに
チューニングで解決しようとしている
といったズレた対策が、
選択肢として提示されます。
どの層の問題かを見極めることが、
正解への近道になります。
実務でのメリット
実務でも、
論理と物理を分けて考えられると、
- 要件変更に強くなる
- 環境変更に柔軟に対応できる
- 議論が噛み合いやすくなる
といったメリットがあります。
応用情報は、
その設計思考を
試験問題として整理しています。
まとめ
- 論理設計は「意味と構造」を決める
- 物理設計は「実装と性能」を決める
- 応用情報は両者の混同を見抜かせる
設計の問題を読むときは、
今問われているのはどちらか
を意識することが重要です。
次回予告
次回は、
「なぜネットワークはレイヤで考えるのか」
を扱います。
分野をネットワークに移します。


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